聖隷クリストファー中・高等学校
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朝のお話(小阪先生)~高校時代を振り返って~


毎年、この暑い季節になって放課後、野球部の練習の声や、吹奏楽部の練習の音など各部活の取り組みを見たり、聞いたりするたびに思い出すことがあります。いい思い出もあればそうじゃないこともありました。

今から、もう24年前になります。私は16歳で高校1年生の時、高校サッカーのメインとなる大会である高校サッカー全国選手権大会の県予選の2回戦の舞台に立っていました。ちょうど9月で太陽が照り暑い日で、場所は自分の高校である土のグランドで行われました。休日で3年生の最後の大会というのもあり、学校の先生方、父兄の方々、OB、クラスメイト、他校の生徒など大勢の人たちがグランドの周りを囲んでいました。私たちは、全国大会常連校で、この年のインターハイも全国でベスト16に入っており、県予選の優勝候補の筆頭にあげられ、当然この試合も周囲は勝つことを予想していたと思います。

試合が始まり、周囲の予想通り、3年生でエースの先輩が2得点をあげ楽勝の雰囲気で後半をむかえていました。またそのエースの先輩がケガを抱えていたため途中で大事をとり、交代させていました。そして試合が進み、なんでもないDFラインとGKの連係ミスから失点をしてから風向きが一気に変わり始めました。あれよあれよというまに気持ちの焦りからかオウンゴールも含め3点を取られてしまい、2-3で逆転されてしまいました。私たちは一気に攻めたてていきました。ところが、攻めても攻めても点は入りません。時間はロスタイムに入ったと思います。ボールは右からゴール前の私のところに、渡りました。私は一人をかわして利き足ではない左足を振りぬきました。そのシュートは自分から見てゴールの右側のポストの、ボール1個分を外れていき、そのまま、ホイッスルが吹かれて試合が終了しました。私が3年生を終わらせてしまったのです。あれからもう24年も時間がたっているのにもかかわらず、その日の暑さ、周囲の歓声や溜息、シュートの感触、シュートが外れていくボールの軌道など全てが、自分の頭の中に今でも残っているのです。

24年たった今でも、こういう風に思う自分がいるのです。

皆さん、負けるとはこういうことです。後悔するとはこういうことです。でも時間は戻ってこないのです。あの試合は2度と戻ってこないのです。

あれから24年。私は、部活動や、クラスでも、努力や時間を大切にすること。また毎日の授業を大切にすることや服装をきちんと整えること。規則正しい生活を送ることなど、うるさいと思われているかもしれませんが伝えています。暑いからズボンを折り曲げるとか、シャツをズボンから出すとか、第一ボタンを外すとか、この間、飯沼先生もおっしゃっていましたが、ただの自分のわがままだと思うのです。そのわがままが甘さにつながるのです。またその自分への甘さが、努力を怠り、厳しさを忘れさせ、結果となって自分に全て跳ね返るのです。下手すれば、周囲にも跳ね返るのです。そして私みたいに3年生の最後の大会を自分のせいで中途半端な結果で終わらせることになるのです。

私は中学生、高校生の皆さんが羨ましいです。できることならもう一度、あの日に戻って戦いたいです。でもそれは出来ません。でも皆さんは、できる。それが羨ましいのです。

明日から甲子園が始まります。高校サッカー選手権もまだ残っています。3年生が引退された部活の2年生も部活を、また学校を引っ張れていますか?その皆さんもいずれ最後の大会をむかえるときが来ます。1年生の皆さんも、1学期がもうすぐ終わります。どうでしたか?小学・中学のときの自分より成長させることができましたか?入ってきたばかりですが、あっというまに大切な時間は過ぎていきます。3年生の皆さんも、今なら、最後の受験に間に合うと思いますし、就職も進学も結果を変えれます。

私にとって中学の3年間も、高校の3年間も、かけがえのないものでした。周囲の人たちは、もしかしてそうじゃないという人もいるかもしれませんが、私は学生時代は素晴らしい時間だと思います。だからこそ目先の楽しさや楽なことばかりにとらわれず努力してもらいたい。この学生の時にしか味わえない、学べない、何かが人それぞれにあるのではないかと思ってます。だからこそ本気で何かにむけてチャレンジをしなければいけない時があると思いますし、たとえそれで失敗したとしても何かがその人に残っていくのではないかと思います。そのためにも勇気をもって一歩前に踏み出し、自分というものを変えていかなければいけない時があるのだと思います。

あの時、ボール1個分ずれたのは、しょうがないのではないのです。運が悪かったのでもないのです。あのプレッシャー、あの時間帯で決めれる人間ではなかったということなのです。努力が足りなかったし、考え方が甘かったのです。本当にあそこで結果を出せる人間になるまで努力をしつづけることが大切なのだと思います。

私は自分のそういう経験から、今皆さんに話を聞いてもらっています。

聖隷クリストファーの生徒の一人、一人がその力がつくまで努力を重ね、この3年間、また6年間で自分の目標を達成していってもらいたい。頑張ってもらいたいと強く思っています。

野球部の皆さん、他の生徒の皆さん、結果は自分の力で変えれます。心から応援しています。

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